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日本酒の飲み方!ツウな正しい味わい方や初心者でも飲みやすくなる方法も紹介

日本酒の飲み方は、温度や酒器、また割り方によってそれぞれ違う味わいを楽しめます。

しかし、日本酒は種類が豊富なので、

「どう飲めばいいのか分からない」
「自分に合った飲み方はある?」

と悩んでいる人も多いはず。

苦さは得意じゃないけれど日本酒は飲んでみたいという初心者の方でも、以下のような飲み方なら美味しく飲むことができるでしょう。

この記事では、日本酒の基本的な飲み方からツウな上級者向けのアレンジ方法、また日本酒初心者でも飲みやすい方法まで解説します。

日本酒が初めての方でも分かりやすく説明しているので、ぜひ最後まで読んで自分好みの飲み方を見つけてください。

目次

日本酒とは?種類について解説

3本の日本酒

日本酒とは米と水を主な原料として造られるお酒で、酒税法では「原料に米を含む」「こすという工程を含む」という2つの条件で定義されています。

日本酒はお祝いの席で飲むイメージも強いですが、実は毎日の食事と合わせて気軽に楽しめるお酒なのです。

海外でも「SAKE」として親しまれており、日本の文化として世界中で飲まれているのが日本酒といえるでしょう。

日本酒の種類を解説

日本酒の特定名称酒は、原料や製造方法などから8種類に分けられます。

大きく分けると「醸造アルコールを使用する本醸造系」と「醸造アルコールを使用しない純米系」の2つに分類できるでしょう。

本醸造系の日本酒は豊かな風味や香りが特徴、一方で純米系は米の旨味を活かしたマイルドな味が魅力といわれています。

吟醸酒

吟醸酒は米や米麹、また醸造アルコールを原料としていて、精米歩合が60%以下の日本酒です。

精米歩合とは、玄米の表面を削って残った米の割合のことで、数値が低いほど香りが高い仕上がりになります。

吟醸造りという特別な製法で造られるので、まるでリンゴのように華やかな香りが楽しめるでしょう

また、10度くらいに冷やして飲めば、香りは落ち着く上に上品な味わいを楽しめますよ。

大吟醸酒

大吟醸酒は吟醸酒と同じ原料を使いますが、精米歩合は50%以下でないといけないという厳しい基準があります。

吟醸酒よりもさらに香りが高く、少し軽めで上品な口当たりが大吟醸酒の特徴です。

10度程度に冷やして飲めば、大吟醸酒の繊細な味わいをより引き出すこともできますよ。

純米酒

純米酒の太平洋

純米酒は米と米麹のみを原料とする日本酒で、精米歩合に特別なルールなどはありません。

醸造アルコールを全く使わないので、米本来の旨味と深い香りを味わえます。

純米酒は冷酒から熱燗まで幅広い温度で楽しめるのも魅力の一つです。

特に常温からぬる燗と呼ばれる温度では、純米酒ならではの米の甘味やコクを堪能できるので試してみてください。

特別純米酒

特別純米酒は米と米麹を原料とし、精米歩合が60%以下または特別な製法で造られた日本酒です。

「長期低温熟成」や「有機米のみ使用」など、酒蔵にしかない特別な製法が使われます。

造り手のこだわりが詰まった個性ある日本酒の味わいを楽しめるのが、特別純米酒の魅力でしょう。

純米吟醸酒

純米吟醸酒の太平洋

純米吟醸酒は米と米麹を原料とし、精米歩合が60%以下の日本酒です。

純米酒の米の旨味と吟醸酒の華やかな香りの両方を楽しめるのが特徴でしょう。

10度程度に冷やして飲めば、バランスの取れた味わいを満喫できるので試してください。

純米大吟醸酒

純米大吟醸酒は米と米麹を原料とし、精米歩合が50%以下の最高級クラスの日本酒といえるでしょう。

透明感のある味わいと吟醸香と呼ばれるフルーティな香りが調和された日本酒です。

10~15度の冷酒にすることで、スッキリとした上品な味わいをより一層引き立てられます。

本醸造酒

本醸造酒は米・米麹・醸造アルコールを原料とし、精米歩合が70%以下の日本酒です。

スッキリとした辛口の味が本醸造酒の特徴で、米の旨味を感じながらも甘くなりすぎないすっきりした味といえます。

5度前後の冷酒で飲むとキレのある味わいを楽しめ、45度以上の熱燗では辛口の良さがより際立ちます。

特別本醸造酒

特別本醸造酒は米・米麹・醸造アルコールを原料とし、精米歩合が60%以下または特別な製法で造られます。

本醸造酒の辛口でキレのある味わいに加えて、酒蔵独自のアクセントを感じるのもツウな楽しみ方でしょう。

どのような製法で造られたかをチェックすれば、新しい発見があるかもしれませんよ。

日本酒の基本的な飲み方

日本酒の魅力は、温度や割り方を変えることで全く違った味わいを楽しめることです。

5℃から55℃まで幅広い温度帯で美味しく飲めるお酒は、日本酒以外にはなかなかありません。

温度や酒器の違いで味わいが変化するので、好みの飲み方を見つけるのも日本酒の楽しみの一つです。

温度を調整して楽しむ

日本酒は温度によって香りや味わいが大きく変わります。

それぞれの温度帯には専用の名前があり、細かく分類されているのも日本酒の特徴です。

温度名称特徴
5℃雪冷え器に結露ができるほど冷たい
10℃花冷え冷蔵庫から出してすぐの温度
15℃涼冷え冷蔵庫から出して少し時間を置いた温度
30℃日向燗冷たさも熱さも感じない温度
35℃人肌燗柔らかでマイルドな味わい
40℃ぬる燗米の香りや風味が引き立つ
45℃上燗丸みのある風味が感じられる
50℃熱燗香りがシャープに引き立つ
55~60℃飛びきり燗器が熱くて持てないほどの温度

このように細かく分類されているので、好みの温度帯を見つけて楽しんでみてください。

冷酒とは

冷酒は文字通り冷やした日本酒のことで、味わいがシャープに引き締まるのが特徴です。

本醸造酒のような軽快な爽酒や、吟醸酒・大吟醸酒のような香り高い薫酒は冷酒で飲むのがおすすめでしょう。

雪冷え (5℃)、花冷え (10℃)、涼冷え (15℃) の3つに分類され、それぞれ異なる味わいを楽しめます。

冷や(常温)とは

日本酒の冷やは常温のことで、20℃~25℃程度の温度を指します。

口に含んだ時にやや冷たく感じる程度で、冷酒と燗酒の中間的な味わいが楽しめるでしょう。

純米酒など米の旨味をしっかり味わいたい場合は、冷酒よりも冷やがおすすめです。

ぬる燗とは

日本酒を温めると豊かな香りが立ち上がり、40℃以下の低めの温度を「ぬる燗」と呼びます

まろやかな香りと旨味を楽しめるので、純米酒との相性が抜群です。

吟醸酒などの香り高いタイプもぬる燗で楽しめますが、甘味と酸味の両方が感じられるため好みに合わせて選びましょう。

熱燗とは

さらに温度を上げると米の旨味と甘味が膨らみ、個性的な風味を存分に味わえます。

風味が重いと感じた時や酸味が強すぎる時は、少し時間を置いて温度を調整すると良いでしょう。

上燗 (45℃)、熱燗 (50℃)、飛びきり燗 (55~60℃) の3つに分類され、それぞれ異なる味わいの変化を楽しめます。

日本酒を割って味わう

日本酒はストレートで飲むのが一般的ですが、アルコール度数が高いと感じる場合は割って楽しむ方法もあります。

割り方によって異なる味わいを楽しめるので、自分好みの飲み方を見つけてみてください。

日本酒の水割り

水で割ることでアルコール度数が下がり、飲みやすくなります。

風味を損なわずに日本酒の香りもしっかり楽しめるのが水割りの魅力です。

日本酒8:水2の割合が基本ですが、初心者の方は水の割合を増やしても構いません。

日本酒のお湯割り

お湯割りは立ち上る日本酒のふくよかな香りを楽しめる飲み方です。

アルコールが薄まるため飲みやすくなり、体が温まるので寒い冬におすすめでしょう。

水割りと同様に日本酒8:お湯2の割合を基準に、好みに合わせて調整してください。

日本酒のソーダ(炭酸)割り

ソーダで割ることでさっぱりした味わいになり、アルコールの風味も和らぎます。

初めて日本酒を飲む方でも親しみやすい飲み方と言えるでしょう。

日本酒6:ソーダ4を目安にしますが、苦手意識がある方は1:1の比率でも美味しく楽しめます。

日本酒の上級者向けの飲み方

日本酒をより深く楽しみたい方には、種類や酒器にこだわった上級者向けの飲み方があります。

唎酒 (ききざけ) やみぞれ酒など、普通とは違った飲み方を試すことで新しい発見があるでしょう。

酒器の素材や形状を変えるだけでも味わいが変化するので、いろいろな組み合わせを試してみてください

それぞれの飲み方を詳しく見ていきましょう。

日本酒の種類にこだわって選ぶ

日本酒には数多くの銘柄があり、同じ純米酒でも酒蔵によって味わいや香りが大きく異なります。

特定名称酒の分類だけでなく、さまざまな銘柄を飲み比べることで自分好みの酒蔵を見つけられるでしょう。

好みの特定名称酒を探す

まずは8つの特定名称酒の中から、自分の好みに合うタイプを見つけることから始めましょう。

フルーティーな香りが好みなら吟醸酒や大吟醸酒、米の旨味を感じたいなら純米酒がおすすめです。

同じ分類の中でも銘柄によって個性が異なるので、複数の酒蔵の商品を試してみてください。

好みの精米歩合を発見する

精米歩合は玄米を削って残った米の割合を表し、数値が低いほど雑味が少ないとされています。

70%前後が一般的ですが、大吟醸になると50%以下まで磨かれています。

精米歩合によって味わいが変化するため、いろいろな数値の日本酒を試して好みを見つけてみましょう。

酒器を変えて楽しむ

酒器の素材や形状を変えるだけで、日本酒の味わいや香りが大きく変わります。

ガラス、陶器、磁器など材質によって温度の変化や口当たりが異なるので、いろいろ試してみてください。

器の素材、形状

酒器の素材によって、元々の温度や日本酒の温度変化の仕方に違いが出ます。

小さなお猪口なら温度変化しにくい状態で楽しめ、厚めの陶器なら燗酒の温度を長く保てるでしょう。

口径が大きい器なら香りが広がりやすく、味わう前からじっくりと日本酒を堪能できます。

ワイングラスで香りを堪能するのもおすすめ

最近はワイングラスで日本酒を飲む方も増えています。

特に香りの高い大吟醸酒などは、ワイングラスを使うことで豊かな香りをしっかりと感じられるでしょう。

グラスの形状によって香りの立ち方が変わるので、いろいろなタイプを試してみてください。

升で飲む「盛りこぼし」

「盛りこぼし」は升の中に置いたグラスに並々と日本酒を注ぐ江戸時代からの伝統的な飲み方です。

祝いの席などで振舞われることが多く、「もっきり」とも呼ばれています。

升の角に塩を盛って日本酒の肴にしながら楽しむのも、ツウな飲み方として知られているでしょう。

唎酒(ききざけ)を体験する

唎酒とは、人の感覚を使って日本酒の品質をチェックすることです。

味わいや色、香りを確認し、お酒は口に含んでからすぐに飲み込まず舌の上で転がすように味わいます。

複数の日本酒を比較しながらじっくりと楽しむことで、それぞれの特徴をより深く理解できるでしょう。

その他の上級者向けの飲み方

伝統的な飲み方以外にも、現代的なアレンジを加えた上級者向けの飲み方があります。

みぞれ酒やオン・ザ・ロック、日本酒カクテルなど、新しい味わいを発見できる飲み方を試してみましょう。

みぞれ酒にして飲む(家庭では凍らせてシャーベット状にするのが簡単)

みぞれ酒は注いだ瞬間にグラスの中でシャーベット状に凍る日本酒で、暑い夏にぴったりです。

家庭でも簡単に作れ、日本酒を注いだグラスにラップをかけて4~5時間冷凍庫で冷やします。

時々かき混ぜながら冷やすことで、なめらかなシャーベット状に仕上がるでしょう。

オン・ザ・ロックで飲む

グラスに氷を入れて冷酒を注ぐ飲み方がオン・ザ・ロックです。

爽やかでスッキリした味わいが魅力で、氷が溶けることで徐々に味わいが変化します。

特に暑い季節や食前酒として楽しむのにおすすめの飲み方でしょう。

日本酒カクテル

日本酒をベースにしたカクテルは、初心者の方でも親しみやすい飲み方です。

ライムなどの柑橘類と本醸造酒をブレンドした「サムライロック」や、抹茶と純米酒を組み合わせた抹茶リキュールなどがあります。

さまざまな組み合わせができるので、好みのテイストを見つけて楽しんでみてください。

日本酒初心者や苦手な方におすすめの飲み方とアレンジ

日本酒に初めて挑戦する方や苦手意識がある方でも、飲み方を工夫することで美味しく楽しめます。

フルーティーな吟醸酒から始めたり、バニラアイスや柑橘類と組み合わせたりすることで親しみやすい味わいになるでしょう。

アレンジ方法を覚えることで、日本酒の新しい魅力を発見できるかもしれません

香りと味を感じながらゆっくりと飲む

日本酒は米の香りや旨味を味わえるお酒なので、まずはゆっくりと少しずつ楽しむことから始めましょう。

小さなお猪口だと一口で飲んでしまいがちですが、焦らずに口に含んで味わってみてください。

香りを楽しみながら飲むことで、日本酒の奥深さを実感できるでしょう。

フルーティーな味わいが多い吟醸酒がおすすめ

吟醸酒は低温でゆっくり発酵させる「吟醸造り」という製法で造られています。

「吟醸香」と呼ばれるフルーティーな香りと華やかな甘味が特徴で、初心者や女性にもおすすめです。

リンゴやメロンのような香りが楽しめるので、日本酒のイメージが変わるかもしれません。

甘味のある純米酒を冷やして飲むのもおすすめ

純米酒は米由来の甘味と旨味を味わえるのが特徴です。

甘味がしっかりしているとアルコールを感じにくく、飲みやすさが増します。

さらに冷酒にすることで口当たりがマイルドになり、日本酒に苦手意識がある方でも気軽に楽しめるでしょう。

バニラアイスにかける

バニラアイスに吟醸酒や純米酒をソースのようにかけて「和風アフォガート」として楽しめます。

まったりとしたバニラアイスの甘味がスッキリして、芳醇でさっぱりした味わいに変化するでしょう。

デザート感覚で楽しめるので、日本酒が苦手な方でも試しやすいアレンジ方法です。

レモンやライムなどの柑橘類を絞る

日本酒は酸味がやや弱いものが多いので、柑橘類を絞って酸味を補うことができます。

特に冷酒で楽しむ際にレモンやライムを絞ると、すっきりとした後味に変化します。

ライムを絞ったオン・ザ・ロックは「サムライロック」という名前で親しまれているカクテルです。

ホットチョコレートと牛乳で割る

ホットチョコレートに日本酒を少し加えることで、より飲みやすくなります。

チョコレートをはじめ洋菓子にはブランデーなどのお酒が使われることもあるため、実は日本酒とも相性が良いのです。

作り方は簡単で、コップにチョコレートと牛乳を入れてレンジで温めた後、日本酒を少し加えるだけです。

日本酒のアルコールの匂いが苦手な方には特におすすめのアレンジでしょう。

ソーダで割る「日本酒ハイボール」

日本酒とソーダを1:1でブレンドすると、スッキリした味わいの日本酒ハイボールになります。

レモンやライムを加えて酸味をプラスするのもおすすめです。

爽やかでさっぱりした味わいが楽しめ、ソーダでアルコール分も和らぐため初心者の方にも最適でしょう。

手軽にできる日本酒アレンジで新しい味わいを楽しむ

日本酒は他の飲み物と組み合わせることで、全く新しい味わいを楽しめます。

家庭にある材料で簡単にできるアレンジ方法を覚えることで、日本酒の楽しみ方が大きく広がるでしょう。

手軽にできるアレンジ方法を覚えることで、普段の日本酒がより身近な存在になります

日本酒ハイボールの作り方

日本酒ハイボールは炭酸水で割るだけの簡単なアレンジです。

日本酒1に対して炭酸水1の割合で混ぜ、レモンやライムを絞って酸味をプラスします。

氷を入れたグラスに注ぐことで、爽やかでスッキリした味わいを楽しめるでしょう。

暑い夏や食前酒として最適で、日本酒の新しい魅力を発見できます。

緑茶で割る日本酒の楽しみ方

冷たい緑茶で日本酒を割ると、和の風味が調和した上品な味わいになります。

日本酒3に対して緑茶2の割合で混ぜ、氷を入れて冷やして飲みます。

緑茶の渋みが日本酒の甘味を引き立て、食事との相性も抜群です。

和食や寿司と一緒に楽しむのに特におすすめのアレンジ方法でしょう。

日本酒カクテルのレシピ

日本酒をベースにしたカクテルは、フルーツジュースやリキュールと組み合わせて作れます。

オレンジジュースと日本酒を1:1で混ぜた「オレンジ日本酒」は、フルーティーで飲みやすいカクテルです。

梅酒と日本酒を組み合わせた「梅酒日本酒」も、甘酸っぱい味わいが魅力的でしょう。

お好みでシロップやハチミツを加えることで、さらに飲みやすくなります。

日本酒とバニラアイスの組み合わせ

バニラアイスに日本酒をかけるだけで、大人のデザートに変身します。

特に純米酒や吟醸酒をかけると、米の甘味とバニラの風味が見事に調和するでしょう。

少量ずつかけながら味の変化を楽しむのがポイントです。

食後のデザートとして、またはお酒の締めとして楽しめるアレンジ方法です。

日本酒をより美味しくする料理との組み合わせ

日本酒は料理全般と相性が良いですが、香りの高さや味わいに合わせて料理を選ぶことでより美味しく楽しめます。

日本酒は香りや味わいの特徴によって「薫酒・爽酒・醇酒・熟酒」の4つに分けられ、それぞれ適した料理が異なります。

料理との相性を知ることで、日本酒と食事の組み合わせがより楽しくなるでしょう

日本酒の分類特徴相性の良い料理
薫酒華やかな香りお刺身、おひたし、カルパッチョ
爽酒軽やかで清涼感ロールキャベツ、シュウマイ
醇酒味わいが濃厚肉料理、バター・チーズ料理
熟酒長期熟成の奥深い味豚の角煮、うなぎの蒲焼

それぞれの組み合わせについて詳しく見ていきましょう。

薫酒(くんしゅ)と相性の良い料理

薫酒は吟醸酒や大吟醸酒など、華やかな香りが楽しめる日本酒です。

素材の味わいを活かした料理と組み合わせることで、お互いの良さを引き立てられます。

お刺身やおひたし、カルパッチョなどの淡白な料理がおすすめでしょう。

薫酒の繊細な香りを邪魔しない、上品な味付けの料理を選ぶのがポイントです。

爽酒(そうしゅ)と相性の良い料理

爽酒は本醸造酒や生酒など、口当たりが軽やかで清涼感のある日本酒です。

幅広い料理と相性が良いですが、薄めの味付けでやさしい味わいの料理が特におすすめです。

ロールキャベツやシュウマイといった甘味のある料理と合わせてみてください。

爽酒のスッキリした味わいが、料理の甘味を引き立ててくれるでしょう。

醇酒(じゅんしゅ)と相性の良い料理

醇酒は純米酒や生酛造りなど、味わいが濃厚な日本酒を指します。

濃いめの味付けの料理や肉料理との相性が抜群です。

バターやチーズを使用した洋食にも最適で、醇酒のコクが料理の旨味を引き立てます。

しっかりとした味わいの料理と組み合わせることで、お互いの良さを最大限に活かせるでしょう。

熟酒(じゅくしゅ)と相性の良い料理

熟酒は長期熟成酒や古酒など、十分に寝かせた奥深い味わいの日本酒です。

味が濃厚な料理がうってつけで、豚の角煮やうなぎの蒲焼などがおすすめです。

熟成チーズなどの発酵食品との相性も良く、複雑な味わいを楽しめます。

熟酒の深い味わいが、濃厚な料理の旨味をより一層引き立ててくれるでしょう。

日本酒を楽しむ際に重要な「和らぎ水」

日本酒はアルコール度数が高めでありながらストレートで飲むのが一般的なので、「和らぎ水」が大切です。

和らぎ水とは日本酒の合間に飲む水のことで、洋酒では「チェイサー」と呼ばれています。

和らぎ水を取り入れることで、お酒の席をより楽しく安全に過ごせるでしょう

水の銘柄に指定はありませんが、美味しい水であることが条件です。

「和らぎ水」のメリット

和らぎ水には健康面だけでなく、味覚面でも多くのメリットがあります。

日本酒を美味しく楽しむために欠かせない存在と言えるでしょう。

深酔いを防ぐ

和らぎ水によってアルコール濃度を下げられるため、ゆっくりと酔えます。

飲みすぎを抑えられることから、深酔いを防ぐ効果があります。

適度なペースで日本酒を楽しめるので、長時間の宴会でも安心でしょう。

次の一口が美味しくなる

水で口の中をリセットすることで、料理やお酒の味をはっきりと味わえるようになります。

舌の感覚がリフレッシュされるため、日本酒本来の味わいを楽しめるでしょう。

特に複数の銘柄を飲み比べる際には、和らぎ水が欠かせません。

脱水症状を防げる

アルコールには脱水作用があるため、飲みすぎると脱水症状を起こす可能性があります。

和らぎ水によって水分補給ができるので、体調を維持しながら日本酒を楽しめます。

特に夏場や長時間の飲酒では、和らぎ水の重要性が高まるでしょう。

日本酒を美味しく飲むための基本ルール

日本酒を美味しく楽しむためには、いくつかの基本的なルールを覚えておくことが大切です。

正しい飲み方を身につけることで、日本酒本来の味わいを最大限に引き出せるでしょう。

基本ルールを守ることで、より深く日本酒の魅力を感じられるようになります

一口ずつ丁寧に味わう

日本酒は一口ずつゆっくりと味わうことで、香りや味の変化を楽しめます。

口に含んだ後すぐに飲み込まず、舌の上で転がすように味わってみてください。

最初に感じる香り、口の中での味わい、飲み込んだ後の余韻まで楽しむのが日本酒の正しい飲み方です。

急いで飲まずに、日本酒との時間を大切にしましょう。

和らぎ水と交互に飲む

日本酒と水を交互に飲むことで、口の中をリセットできます。

舌の感覚がリフレッシュされるため、次の一口をより美味しく感じられるでしょう。

また、アルコールの摂取量を調整でき、深酔いを防ぐ効果もあります。

日本酒1杯に対して、同じ量の水を飲むことを心がけてください。

おつまみと一緒に楽しむ

日本酒は料理と組み合わせることで、お互いの味を引き立て合います。

空腹時にアルコールを摂取すると酔いが回りやすくなるため、必ず何かを食べながら飲みましょう。

日本酒の種類に合わせて適切な料理を選ぶことで、より豊かな味わいを楽しめます。

和食だけでなく、洋食やチーズなどとの組み合わせも試してみてください。

よくある質問

日本酒の飲み方について、よくある質問をまとめました。

初心者の方が疑問に思うポイントを中心に、分かりやすく回答しています。

日本酒をおちょこで飲む際の正しい飲み方を教えてください。

おちょこは小さめなので、一口で飲み干さずに2~3回に分けて味わいましょう。

口に含んだ後は舌の上で転がすように味わい、香りと味の変化を楽しんでください。

日本酒を桝で飲む時にこぼれるのは正しい飲み方ですか?

桝の中のグラスから日本酒があふれる「盛りこぼし」は正しい飲み方です。

まずはグラスから飲み、その後桝に残った日本酒を楽しむのが伝統的な方法です。

日本酒の種類によって飲み方を変える必要がありますか?

はい、種類によって適した温度や酒器が異なります。

吟醸酒は冷酒、純米酒は常温からぬる燗、本醸造酒は冷酒または熱燗がおすすめです。

日本酒をちびちび飲むのと一気に飲むのはどちらが良いですか?

日本酒はちびちび飲むのが正しい飲み方です。

一口ずつゆっくり味わうことで、香りや味の変化を楽しめ、深酔いも防げます。

日本酒の水割りはどのような割合で作るのが美味しいですか?

日本酒8:水2の割合が基本です。

初心者の方はもう少し水を多めにして、日本酒6:水4程度から始めても良いでしょう。

日本酒を口の中で味わう時間はどのくらいが適切ですか?

3~5秒程度が適切です。

口に含んだ後、舌の上で転がすように味わい、香りと味を確認してから飲み込みましょう。

日本酒でカクテルを作る際のおすすめの飲み方を教えてください。

日本酒ハイボール (日本酒1:炭酸水1) やサムライロック (日本酒+ライム+氷) がおすすめです。

フルーツジュースとの組み合わせも美味しく楽しめます。

日本酒の適切な温度はどのように決めれば良いですか?

日本酒の種類で決めましょう。

吟醸酒・大吟醸酒は10℃前後の冷酒、純米酒は常温~ぬる燗、本醸造酒は冷酒または熱燗が適しています。

純米酒と吟醸酒では飲み方に違いがありますか?

はい、違いがあります。

純米酒は常温からぬる燗で米の旨味を楽しみ、吟醸酒は冷酒でフルーティーな香りを堪能するのがおすすめです。

まとめ

日本酒の飲み方は温度や酒器、割り方によって無限の楽しみ方があります。

初心者の方はフルーティーな吟醸酒から始めたり、バニラアイスや柑橘類と組み合わせたりすることで親しみやすい味わいを楽しめるでしょう。

上級者の方は唎酒や酒器にこだわることで、より深い日本酒の世界を探求できます。

どの飲み方を選ぶにしても、和らぎ水と一緒に楽しむことで安全に美味しく日本酒を味わえます。

この記事で紹介した飲み方を参考に、ぜひ自分好みの日本酒の楽しみ方を見つけてください。

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