原酒とは、製造過程で水を加えていない日本酒のことです。
通常の日本酒はアルコール度数を調整するために加水しますが、原酒はそのままの状態で瓶詰めされます。
「原酒って普通の日本酒と何が違うの?」「アルコール度数が高そうだけど、どうやって飲めばいい?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、原酒の特徴や種類、おすすめの飲み方まで詳しく解説していきます。
日本酒の「原酒」とは?
原酒とは、製造工程で水を一切加えていない日本酒のことです。
実は原酒には、通常の日本酒にはない独特の魅力があります。
ここでは原酒の基本的な特徴から種類、アルコール度数まで詳しく見ていきましょう。
原酒は加水していない日本酒
通常の日本酒は、もろみを搾った後にアルコール度数を調整するため水を加えますが、原酒は搾ったままの状態で瓶詰めされるのが特徴です。
そのため、原酒は濃厚な味わいと高めのアルコール度数を持っています。
搾りたての日本酒そのものの味を楽しめるのが、原酒の大きな魅力といえるでしょう。
原酒にも色々な種類が存在する
原酒といっても大吟醸原酒、純米原酒、本醸造原酒など、ベースとなる日本酒の種類によって分類されます。
原酒の種類 | 特徴 | おすすめの飲み方 |
---|---|---|
大吟醸原酒 | 華やかな香りと繊細な味わい | 冷やして飲む |
純米原酒 | 米の旨みが濃厚 | 常温やぬる燗 |
本醸造原酒 | すっきりとした飲み口 | ロックや水割り |
にごり原酒 | とろりとした口当たり | よく冷やして飲む |
それぞれの原酒には個性があり、好みや料理に合わせて選ぶことができます。
また、火入れをしていない「生原酒」や、にごりのある「にごり原酒」など、製法による違いもあります。
原酒のアルコール度数
原酒のアルコール度数は一般的に18~20度程度です。
通常の日本酒が15~16度なのに比べると、かなり高めになっています。これは加水していないため、もろみを搾った時のままの度数が保たれているからです。
ただし、最近では低アルコール原酒も登場しています。
特殊な酵母を使ったり、発酵を途中で止めたりすることで、13~14度程度の飲みやすい原酒も作られるようになりました。
原酒は度数が高いため、飲み過ぎには注意が必要です。初めて原酒を飲む方は、少量から試してみることをおすすめします。
原酒の特徴
原酒には、通常の日本酒とは異なる独特の魅力があります。
加水していないからこそ生まれる、原酒ならではの特徴を詳しく見ていきましょう。
濃厚でコクのある味わい
原酒の最大の特徴は、濃厚でコクのある味わいです。
水で薄めていないため、米の旨みや甘み、酸味などすべての成分が凝縮されています。
ひと口飲むと、口の中いっぱいに広がる豊かな味わいに驚くかもしれません。
特に純米系の原酒では、米本来の味をダイレクトに感じることができます。まるで液体のお米を飲んでいるような、贅沢な体験ができるでしょう。
力強くしっかりとした飲みごたえ
原酒は力強い飲みごたえがあるのも特徴です。
アルコール度数が高いだけでなく、味の成分も濃いため、少量でも満足感が得られます。サンプルページ
この飲みごたえの強さは、料理との相性でも活きてきます。
濃い味付けの料理や脂っこい料理にも負けない存在感があるため、肉料理や中華料理とも好相性です。
甘みと旨みをしっかり感じられる
原酒では甘みと旨みがはっきりと感じられるのも魅力です。
日本酒の甘みは主に米由来のものですが、原酒ではその甘みが凝縮されています。
とろりとした口当たりとともに、まろやかな甘みが舌の上に広がります。後から追いかけてくる旨みも濃厚で、飲み終わった後も長く余韻が続きます。
この濃密な味わいは、デザート感覚で楽しむこともできます。
食後にちびちびと飲んだり、チョコレートなどの甘いものと合わせたりするのもおすすめです。
生原酒って何?
生原酒とは、加水していない原酒で、さらに火入れ(加熱処理)もしていない日本酒のことです。
つまり、搾りたてそのままの状態を瓶詰めした、最もフレッシュな日本酒といえるでしょう。
通常の日本酒は品質を安定させるため、60~65度で加熱処理を行います。しかし生原酒はこの工程を省いているため、酵素や酵母が生きたまま残っています。
種類 | 加水 | 火入れ | 特徴 |
---|---|---|---|
生原酒 | なし | なし | 最もフレッシュで濃厚 |
原酒 | なし | あり | 濃厚だが安定した味わい |
生酒 | あり | なし | フレッシュだが飲みやすい |
通常の日本酒 | あり | あり | バランスの取れた味わい |
生原酒の魅力は、なんといってもそのフレッシュな味わいです。
ピチピチとした微発泡感があるものも多く、まるで搾りたてのフルーツジュースのような新鮮さを楽しめます。ただし生原酒は要冷蔵で、開栓後は早めに飲み切る必要があります。
「原酒」のおすすめの飲み方を紹介
原酒は濃厚な味わいが魅力ですが、どうやって飲めばいいか迷う方も多いでしょう。
実は原酒には、その個性を活かしたさまざまな楽しみ方があります。ここでは原酒の美味しさを引き出す飲み方を紹介していきます。
ロックで楽しむ
原酒のロックは最も人気の高い飲み方です。
大きめの氷を入れたグラスに原酒を注ぐだけで、手軽に楽しめます。
氷が少しずつ溶けることで、原酒の濃厚な味わいがゆっくりと変化していきます。最初は力強い味わいを、時間とともにまろやかになっていく変化を楽しめるのが魅力です。
夏場は特におすすめの飲み方で、キンキンに冷えた原酒が喉を潤してくれます。
氷は大きめのものを使うと溶けにくく、最後まで美味しく飲めるでしょう。
水で割って飲む
原酒を水で割ると、自分好みの濃さに調整できます。
原酒と水の割合は、最初は1:1から始めてみるのがおすすめです。
原酒:水の割合 | 味わいの特徴 | おすすめシーン |
---|---|---|
1:1 | 原酒の味わいを残しつつ飲みやすい | 食事と一緒に |
1:2 | さっぱりとした飲み口 | 暑い日や風呂上がり |
2:1 | 濃厚な味わいを楽しめる | じっくり味わいたいとき |
水は軟水のミネラルウォーターか、浄水器を通した水がベストです。
割り水をすることで、原酒本来の香りや味わいが開き、新たな一面を発見できることもあります。
カクテルのベースとして活用
原酒はカクテルのベースとしても優秀です。
濃厚な味わいがあるため、他の材料と混ぜても日本酒の個性が消えません。
定番は原酒のソーダ割りです。炭酸水で割ることで、爽やかな飲み口になります。
レモンやライムを絞れば、さらに爽快感がアップ。原酒の甘みと柑橘の酸味が絶妙にマッチします。
また、原酒にフルーツジュースを加えるのも人気です。
グレープフルーツジュースやオレンジジュースとの相性は抜群で、日本酒が苦手な方でも飲みやすくなります。
よくある質問
原酒についてよく寄せられる質問をまとめました。
購入前の疑問や不安を解消できるよう、わかりやすく回答していきます。
原酒と生酒の違いは何ですか?
原酒は加水していない日本酒で、生酒は火入れをしていない日本酒です。
原酒でも火入れをしているものは多く、生酒でも加水しているものがほとんどです。両方の特徴を持つ「生原酒」もあります。
原酒の度数はどのくらいですか?
原酒のアルコール度数は一般的に18~20度程度です。
通常の日本酒より3~5度ほど高くなっています。最近では13~14度の低アルコール原酒も登場しています。
原酒の賞味期限について教えてください。
火入れした原酒なら製造から1年程度は美味しく飲めます。
生原酒の場合は要冷蔵で3~6ヶ月以内に飲むのがおすすめです。開栓後はどちらも早めに飲み切りましょう。
原酒とウイスキーの原酒は同じですか?
全く違うものです。日本酒の原酒は加水していない日本酒のことです。
ウイスキーの原酒は蒸留したての高アルコールの液体で、樽熟成前の状態を指します。
日本酒の原酒の保存方法を教えてください。
原酒は冷暗所での保存が基本です。特に生原酒は必ず冷蔵庫で保管しましょう。
直射日光や高温は避け、立てて保存するのがベストです。開栓後は空気に触れないよう、なるべく早く飲み切ってください。