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スパークリング日本酒とは?炭酸の入ったお酒の美味しい飲み方

日本酒業界で注目を集めているのがスパークリング日本酒です。

従来の日本酒のイメージを覆す、爽やかな飲み口が特徴で、日本酒が苦手な方でも楽しめると話題になっています。

「日本酒に炭酸って合うの?」「どんな味がするの?」と疑問に思う方も多いはず。

実は、炭酸の刺激と日本酒の旨味が絶妙にマッチし、新しい味わいを生み出しているんです。

この記事では、スパークリング日本酒の基本知識から、おいしい飲み方、歴史まで幅広く解説していきます。

目次

炭酸の入ったスパークリング日本酒とは?

シュワシュワとした泡が特徴的なスパークリング日本酒は、従来の日本酒に炭酸を加えた新しいタイプのお酒です。

見た目はシャンパンのように美しく、飲み口も軽やかで爽快感があります。

日本酒特有の米の旨味はそのままに、炭酸の刺激が加わることで、まったく新しい味わいを楽しめるのが魅力でしょう。

スパークリング日本酒の基本情報

スパークリング日本酒とは

スパークリング日本酒とは、炭酸ガスを含んだ発泡性のある日本酒のことを指します。

アルコール度数は通常の日本酒より低めの5~13度程度が主流で、日本酒初心者でも飲みやすいのが特徴です。

甘口から辛口まで幅広い味わいがあり、食前酒としても食中酒としても楽しめる万能なお酒として注目されています。

項目スパークリング日本酒通常の日本酒
アルコール度数5~13度15~16度
炭酸ありなし
飲み口軽やか・爽快まろやか・重厚
適温5~10度様々な温度帯

最近では、フルーティーな香りを持つものや、にごりタイプのものなど、バリエーションも豊富になってきました。

製造方法

スパークリング日本酒の製造方法は大きく分けて3つあります。

まず一つ目は「瓶内二次発酵」という方法で、瓶の中で酵母が糖分を分解して自然に炭酸ガスを生み出す伝統的な製法です。

シャンパンと同じ製法で作られるため、きめ細かい泡と複雑な味わいが特徴となっています。

二つ目の「タンク内発酵」は、大きなタンクで発酵させて炭酸を閉じ込める方法。三つ目は完成した日本酒に後から炭酸ガスを注入する方法です。

  • 瓶内二次発酵:きめ細かい泡で高級感がある
  • タンク内発酵:コストを抑えて大量生産が可能
  • 炭酸ガス注入:手軽に炭酸の強さを調整できる

それぞれの製法によって、泡の細かさや味わいの深さが変わってきます。

保存方法

スパークリング日本酒は炭酸を含むため、保存には特に注意が必要です。

基本的に冷蔵庫で立てて保存し、温度は5度前後をキープするのがベストでしょう。

横にすると栓の部分に圧力がかかりやすくなり、開栓時に吹き出す危険があります。

また、振動を与えると炭酸が抜けやすくなるため、冷蔵庫の奥など振動の少ない場所で保管しましょう。

開栓後は炭酸が抜けやすいので、専用のストッパーを使って密閉し、2~3日以内に飲み切ることをおすすめします。

未開栓でも製造から半年以内には楽しむのが理想的です。時間が経つと炭酸が弱くなったり、味が変化したりすることがあるからです。

スパークリング日本酒のおいしい飲み方

スパークリング日本酒の魅力を最大限に引き出すには、飲み方にもちょっとしたコツがあります。

炭酸の爽快感と日本酒の旨味を同時に楽しむために、温度や飲み方を工夫してみましょう。

冷やして飲む

スパークリング日本酒は、しっかり冷やすことで炭酸のキレが際立ちます。

理想的な温度は5~8度で、飲む2~3時間前から冷蔵庫で冷やしておくのがポイントです。

急いで冷やしたい場合は、氷水にボトルを15分ほど浸けると良いでしょう。

ただし冷凍庫での急速冷却は避けてください。

冷やし方時間特徴
冷蔵庫2~3時間じっくり均一に冷える
氷水15分素早く冷やせる
ワインクーラー20分飲みながら温度キープ

グラスも事前に冷やしておくと、注いだ後も温度が上がりにくく、最後まで美味しく楽しめます。

ロックで飲む

意外かもしれませんが、スパークリング日本酒はロックでも美味しく飲めます。

大きめの氷を1~2個グラスに入れて、そこにゆっくり注ぐだけ。氷が溶けることで味がまろやかになり、長い時間楽しめるのが魅力です。

特にアルコール度数が高めのものは、氷で薄まることで飲みやすくなるというメリットもあります。

暑い夏の日には、このロックスタイルが特におすすめ。炭酸の刺激と氷の冷たさで、より一層リフレッシュできるでしょう。

日本酒×炭酸の歴史!いつから人気なの?

日本酒と炭酸の組み合わせは、実は意外と歴史があるんです。

今でこそ当たり前のように楽しまれているスパークリング日本酒ですが、その誕生から普及までには興味深いストーリーがあります。

日本国内での広がり

日本でスパークリング日本酒が本格的に作られ始めたのは1990年代後半のことでした。

2000年代に入ると、女性向けの低アルコール商品として注目を集め、各地の酒蔵が次々と開発に乗り出します。

年代 主な出来事
1990年代後半 国内での製造開始
2000年代前半 女性層への人気拡大
2010年代 海外展開が活発化
2020年代 家飲み需要で更に成長

特に2011年の東日本大震災以降は、復興支援の一環として東北の酒蔵が作るスパークリング日本酒が話題になりました。

現在では全国300以上の酒蔵がスパークリング日本酒を製造しており、コンビニでも手軽に購入できるほど身近な存在になっています。

技術の進化と種類の広がり

製造技術の進化により、スパークリング日本酒のバリエーションも豊富になってきました。

初期の頃は炭酸ガスを注入する簡単な方法が主流でしたが、今では瓶内二次発酵という本格的な技術を使う酒蔵も増えています。

泡の細かさや持続時間、アルコール度数の調整など、技術革新により様々なタイプが生まれました

    • 濁り系:にごり酒ベースで甘みが強い


    • 澄み系:すっきりとした辛口タイプ


    • フルーツ系:果汁を加えた新感覚タイプ

最近では、日本酒カクテルのベースとして使われたり、料理とのペアリングを楽しむ文化も広がっています。

海外でも「SAKE SPARKLING」として認知度が上がり、和食レストランだけでなく、バーやクラブでも提供されるようになりました。

よくある質問

スパークリング日本酒について、みなさんからよく寄せられる質問をまとめました。

購入前の疑問や飲み方の悩みを、ここで解決していきましょう。

スパークリング日本酒に辛口はありますか?

もちろんあります。甘口のイメージが強いですが、キリッとした辛口タイプも多く販売されています。

日本酒度がプラスのものを選ぶと、すっきりとした辛口の味わいを楽しめるでしょう。

スパークリング日本酒の飲み方を教えてください。

5~8度に冷やして、シャンパングラスかワイングラスで飲むのが基本です。

開栓時は泡が吹き出さないよう、ゆっくりと開けることがポイント。氷を入れてロックで楽しむのもおすすめです。

スパークリング日本酒に合うグラスを教えてください。

フルート型のシャンパングラスが、泡立ちを長く楽しめて最適です。

香りを楽しみたい場合は、口が広めのワイングラスを選ぶと良いでしょう。普通のグラスでも問題なく飲めます。

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